四倍体ブドウとは?

四倍体ブドウとは

「四倍体ブドウとは何か?」と聞かれても、御存じ無い方のほうが多くいらっしゃると思います。

通常、根、枝、葉などの体細胞(栄養細胞)の染色体数は、性細胞(生殖細胞)の2倍あります。具体的には、性細胞の染色体は19個なので、体細胞は38個になります。体細胞は性細胞の2倍なので、これらのブドウをニ倍体と言います。昔ながらのブドウである、デラウェアやマスカット・オブ・アレキサンドリアは、ニ倍体にあたります。

しかし、ニ倍体ブドウを栽培していると、ある枝から先の葉や果実が、その品種本来の姿よりも大きくなることがまれにあります。これを調査してみると、体細胞の染色体が性細胞の4倍である76個のブドウであることがわかりました。このブドウを四倍体と言い、ピオーネや巨峰など、現在の生食ブドウ主流となっています。

この四倍体ブドウは、醸造より生食が多い日本独特の食文化が作った産物で、その転機となったのが大井上康が育種した巨峰なのです。巨峰は、ニ倍体であるキャンベルアーリーとロザキが、それぞれ四倍体に変異した石原早生とセンテニアルを交配して作られた品種です。これは大井上康が、大粒ブドウを作るべく四倍体ブドウ同士を交配した、意図あるブドウなのです。

四倍体ブドウは、葉などが大きいので、どうしても樹勢が強くなる特性があります。このため、結実しない「花ぶるい」を起こすことが多く、巨峰も当初は、経済栽培ができる品種として認められませんでした。しかし、大井上康やその門弟の努力で、樹勢を抑え、安定して栽培する方法を確立されたことにより、その高品質の果実が世に認められるようになりました。

その後、ジベレリン処理による花ぶるいを抑制し、なおかつ種無しにできる技術が開発されてことにより、巨峰を親とした四倍体ブドウの育種が盛んになりました。巨峰とカノンホール・マスカットを交配したピオーネ、ピオーネにセンテニアルを交配した翠峰、巨峰の実生の安芸クイーンなど、巨峰の残した功績は、現代のブドウにおいて非常に大きな役割を果たしたと言っても過言ではありません。先人の残した大きな財産で、私たちは大粒で甘いブドウを楽しむことができるのです。



四倍体ブドウ系統図

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