安養寺 |
安養寺は、もとは高福寺と称され、用明天皇の勅願所でした。しかし、天正年間(1573~92)に焼失したので、慶長元年(1596)に宥慶上人が現在地に移転し、名を安養寺と改めました。
庭園は枯山水の南庭と書院裏庭園の2つあります。しかし、南庭は明治末期の石段工事の際に、亀島のみ残して枯山水部分は全て壊されてしまいました。亀島は幅4.8m 長さ8.8mで、亀頭石を傾斜させた下部に嵌石を入れるという桃山時代の手法を取り入れています。池泉観賞式の書院裏庭園は、築山上部に約1.2mの遠山石を立てており、その右下方にはもう一つの立石を配置しています。
建国1300年になる、岡山の北部 美作にある安養寺に行ってきました。
境内に入るとすぐ、亀島が見えます。以前は枯山水庭園でしたが、今では亀島しか残っていないのが残念です。かなり大きな亀島なので、規模の大きい庭園だったのでしょうね。本堂の裏に回ると、小振りの池泉観賞式庭園があります。力強く、リズムのある石組みは、見ていて何故か安心感を与えてくれます。小堀遠州作と伝えられているそうですが、どのような経緯で遠州が作庭したのか知りたいですね。