檜町公園 |
元々は江戸時代、200年にわたって萩(長州)藩毛利家の麻布下屋敷で、江戸の街並みが一望できた名庭園「清水園」がありました。明治5年(1872年)麻布今井町年貢町屋と武家地を合併し「赤坂檜町」となりましたが、この檜町の由来は、毛利家邸内に檜が多く檜屋敷と呼ばれていたことによります。
明治以後は陸軍の用地となったことから、第二次世界大戦後は進駐軍に接収され、兵舎「ハーディバラックス」が建設されました。昭和37年、アメリカより返還され、敷地の大部分は防衛庁が、残りが昭和38年に都立檜町公園となりました。(後に港区に移管) 平成12年 防衛庁が市谷への移転に伴い、平成19年 跡地に東京ミッドタウンが完成し、同時に檜町公園も再整備され、現在の美しい公園になりました。
大都会 六本木にある檜町公園に行ってきました。東京ミッドタウンの1階を抜けていくと、都会とは思えない景観が広がってきました。なにやら不思議で心がわくわくしてきます。
ここは、公園ですが、半分以上は日本庭園が、残りを遊具のある芝生広場となっています。これは、元は毛利家の屋敷跡ですから、歴史を鑑みこのような作りになっていると思います。六本木の公園だからかもしれませんが、添景物がなにしろ前衛的です。滑り台やブランコのみならず、日本庭園の燈籠や手水鉢も見慣れた形ではなく、台座が湾曲していたり、池に浮かんでいたりと、庭園設計者の古と都会の融合を感じさせる力作に仕上がっています。
場所がら外国人の方を多く見かけ、なにから外国にある日本庭園のような気もしてきます。また、近隣のオフィスで働いていると思われる人も多く、都会の庭園といった趣きもします。植栽や池があるため、六本木ですがかなり落ち着ける場所になっていますね。行った時は、無料の公営公園ですがゴミひとつ落ちていませんでした。どのような管理をしているのかわかりませんが、東京ミッドタウンと繋がっていますので、三井不動産と官民協力して管理しているのかも知れないですね。