小石川植物園 |
国立大学法人東京大学大学院理学系研究科附属植物園は、小石川植物園の名で親しまれている東京大学の教育実習施設で、前身は徳川幕府直轄の小石川御薬園です。
寛永15年(1638年) 三代将軍家光は麻布御薬園と大塚御薬園に開設しました。天和元年(1681年) 護国寺を建立するために、大塚御薬園は廃止され、薬草は麻布御薬園に移されました。その後、貞享元年(1684年)に麻布御薬園は小石川に移転し、これが小石川御薬園の始まりです。
享保6年(1721年)八代将軍吉宗は、ほぼ現在の免責に相当する147,840㎡に拡張し、翌年には小石川養生所を設けました。当時、朝廷や幕府に献上した薬草の乾燥場や養生所の井戸などの史跡は現在も残っています。
明治10年(1877年)に東京大学が設立されたのに伴い、附属植物園となり、一般にも公開されるようになりました。明治30年(1897年)から昭和10年(1935年)の間は、理学部植物学教室もあり、ここで植物学の研究と教育がおこなわれていました。また、日本植物学会が明治16年(1883年)に発足したのも、この植物園からでした。面積161,588㎡ 植物標本 約85万点 植物学関連図書収蔵数 約2万冊 そして、約4,000種の植物を栽培しています。
東京大学大学院附属の植物園 小石川植物園に行ってきました。
盛夏の時期ということもあり、あまり花は咲いていませんでした。ただ、学術的に貴重な植物を見ることができ、感動しました。精子発見のソテツやイチョウ、株分けしたメンデルのブドウやニュートンのリンゴなど、文献で読んだことはありましたが、偉大な発見となった個体がここにあるとは知りませんでしたので、何の変哲もない植物ですが、感慨深いものがありました。
また、青木昆陽が甘藷を試作した跡や、小石川御薬園跡など、植物園でありながら歴史的に重要な史跡を見ることもできます。
ここは、歴史を学びながら、植物も楽しめる場所です。何度も訪れて、四季の移り変わりを堪能してください。