清澄庭園 |
江戸時代、豪商で知られる紀伊国屋文左衛門の屋敷があり、その後、徳川家家臣久世家の下屋敷となったときに作庭されました。
明治11年(1878)に三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎が荒廃していたこの地を購入し、迎賓館として使用するため巨費を投じて大幅に整備改修して、明治13(1880)年に「深川親睦園」を開園しました。その後も造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水を造り、周囲に全国から取り寄せた名石を配して明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」として完成しました。
隅田川の水を引いているので、潮の干満により、岸辺の変化を楽しめます。大小5個の中島を配し、伊豆磯石、秩父青石、讃岐御影石、生駒石など全国から集めた名石を中島や築山をはじめとする随所に組み込んでいます。東京都名勝
小春日和の日に訪れたからかもしれませんが、泉水からの風の流れか心地よく、しばらく時の流れを忘れていました。鯉にえさをあげる人、遠くから勢いよく羽ばたいてくる鳥たち、ゆったり泳いでいる亀・・・などを見ているとゆったりした気持ちにさせてもらえます。
園内にはびっくりするほど多種多様の名石、奇石が据えられており、石の名称も書かれているので勉強になります。自由広場には花菖蒲田があり、秋には色とりどりのヒガンバナも咲いてます。涼亭では食事もできるみたいなので、庭園を見ながら是非楽しみたいですね。