葉山しおさい公園 |
元は葉山御用邸附属邸で、大正天皇が崩御され、昭和天皇が皇位継承された昭和発祥の地でもあります。昭和62年(1987)に「葉山しおさい公園」として開園しました。園内は旧御用邸附属邸の趣を残した日本庭園、相模湾の海洋生物を展示した博物館、皇室ゆかりの茶室などがあります。散策路からは相模湾、富士山などすばらしい景観が一望できます。
葉山しおさい公園は、全国の公開されている日本庭園をランク付けし、一般にあまり知られていない埋もれた庭園を紹介する「しおさいプロジェクト」発足のきっかけとなった公園です。「しおさいプロジェクト」の創始者 ダグラス・ロスが葉山に居住していた時、このすばらしい公園が出版物やメディアにほとんど紹介されていないことから、隠れた名庭が全国に存在すると思い、それを探し出すプロジェクトの名称として「しおさい」と名付けました。
ここは「しおさいプロジェクト」発足のきっかけとなった公園なので、行く前からかなり楽しみでした。
園内に入るとまず博物館があります。ここの入口は、御用邸附属邸で使われていた御車寄せをそのまま使っており、モダンなデザインになっています、博物館内は、相模湾で生息する海洋生物が展示されており、よく海水浴に来た葉山に、改めて多くの生物が生息していることに驚かされました。ここには池の景観を観賞できる休息スペースがあり、ゆっくりと楽しめます。
滝から流れがあり、州浜のある池に繋がっており、この水の流れに沿って歩くことができます。訪れたのが10月下旬ということもあり、温暖な葉山でも少しづつ紅葉が始まっていました。水の景と紅葉がよくマッチして、穏やかながらも、燃えるような紅がアクセントとなり、見事な景色を映し出していました。南側は、黒松林となっており、よく管理されていてここも歩くことができます。その先にはパーゴラテラスがあり、相模湾を一望できます。天候が良ければ富士山も見えるので、眺望は最高です。交通は少し不便ですが、是非訪れてみたい庭園ですね。