早雲寺 |
大永元年(1521)小田原北条氏2代氏綱が父の早雲を弔うために建立しました。
「枯山水香炉峯庭園」と称される庭は、桃山時代に北条幻庵の作庭と伝わっていますが、様式や手法から見て江戸時代初期と推測されています。本堂北側にある約150坪の庭園は池泉鑑賞式でしたが、現在は枯山水となっています。本堂後ろ側の斜面を利用して三ヶ所に枯滝石組を組み、池の中には水分石もあります。
大きく壮大な石組みが特徴の枯山水庭園です。見る者を圧倒する威圧感さえ感じます。柵の外からしか見学できないのは残念ですが、年1回11月3日は本堂には入れるそうなので、庭園の雄大な姿をもっと近くで見学できると思います。
北条幻庵ではなく小堀遠州作庭ではないか? との話を聞いたので、今回、訪ねてみましたがこれはどうなのでしょうか?庭の歴史を想像するのも楽しみのひとつであり、また、過去の歴史を証明するのは不可能でもあるので、さまざまな考え、思いがあって一つのストーリーを考えるのも自由であると思います。
庭は斜面に造られており、上っていくと北条氏5代の墓(早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直)、隠れた茶庭もありましたので、下だけではなく上がって見学することをお勧めします。