建長寺庭園 |
建長寺は巨福山建長興国禅寺といい、臨済宗建長寺派の大本山で鎌倉五山の第一とされる名刹。建長5年(1253年)に鎌倉幕府5代執権 北条時頼が建立したわが国最初の禅寺です。仏殿前の柏槇は、大覚禅師が中国から持ってきた種子を、建長寺創建時に播いたとされています。推定樹齢は750年余りの大木です。
宋からの帰化僧 蘭渓道隆(大覚禅師)を開山とし、方丈(龍王伝)の背後にある庭園も大覚禅師が作庭しました。蘸碧池(さんぺきち)を中心とした貴賓を応接するための禅寺を象徴する庭園になっています。
たびたびの地震や火災で堂塔が建て直される度、荒廃した庭も改修され、江戸時代寛永年間(1624~1644年)には、大改修を受けているますが、地割意匠は、開山当時の原形をほぼとどめています。
庭園は池泉観賞式庭園で、背後の山畔を利用した築山を置き、中央辺りに枯滝石組を組んでいます。池の中に2つの中島があり、向かって右手が亀島、左手が鶴島の鶴亀蓬莱庭園様式になっています。また、建長寺の鎮守・半僧坊大権現が祀られている半僧坊の山を借景としています。 面積 約600坪
鎌倉にある建長汁(けんちん汁)発祥の寺、建長寺に行ってきました。平日なのに、小学生の団体や、観光客で賑わっており、さすがあじさいの季節の鎌倉だと感心しました。
境内に入ると、まず首が痛くなるほど見上げる柏槇の大木に驚かされます。昭和59年のデータですが、樹高13m、胸高周囲6.5mもあり、下の写真に写っている人物と対比してみると、その大きさは実感できると思います。
方丈(龍王伝)の後ろにある庭園は、禅寺を思わせる簡素な造りになています。方丈にベンチが備え付けられていますので、座って心を落ち着かせ、何も考えず無心で、日常を忘れ、何時間もただ眺めていられるような庭園になっています。