毛越寺庭園 |
嘉祥3年(850年)、天台宗山門派の祖、慈覚大師によって平泉に毛越寺、中尊寺が創建されたと伝えられています。その後、盛衰とともに荒廃していきましたが、奥州藤原氏によって平泉が統治されていた時代に復興されていきました。 毛越寺は奥州藤原氏第1代清衡 2代基衡、3代秀衡が再興しましたが、特に2代基衡の功績は大きく、中尊寺を上回る規模で造成していきました。残念ながら多くの有形文化財は焼失してしまいましたが、浄土(仏の世界を地上に表現)庭園から当時の隆盛を想像させてくれます。特別史跡・特別名勝
毛越寺は奥州平泉という都から遠く離れた土地でしかも平安末期の時代に、多くの寺院建造物、広大な浄土庭園を造ったことに驚きます。時の権力者がどのように人を使い、どのような方法で造っていったのか考えただけで面白いですね。
残念ながら多くの構造物は戦火により焼失してしまいました。以前は中島に両岸から橋が掛っていたそうなので、この景色を是非再興して見てみたいですね。
平泉は遺跡が多く、現在でも発掘調査が進められています。今後新たなる貴重な発見があるかもしれません。