天龍寺庭園 |
天龍寺は、臨済宗天龍寺派の本山で、暦応2年(1339)、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓疎石を招いて開山としました。また、元への貿易船である天龍寺船は、天龍寺建立への費用調達のため始められました。
室町時代には京都五山の第一に位置しましたが、たび重なる火災や戦火、明治維新後の上地により衰退し、その後、現在の建物が再建されました。
奇跡的に戦火を免れた池泉回遊式庭園は嵐山、亀山を借景とし、広大な曹源池を中心に、手前には白砂と松の緑による出島と汀があり、池の奥には岩石を組んで表現した龍門の滝があります。国指定特別名勝、史跡。
夢窓疎石作庭の天龍寺に行ってきました。
秋の紅葉にはまだ早い9月の暑い時期に訪れたのですが、人、人、人 で混雑しており、じっくり庭を観賞できなかったのは残念でした。池が広大でかつ、奥まで行けないので、龍門の滝が遠くからしか見えません。何か庭園というよりも公園に来ているような感じさえしました。もう少しじっくり観賞できる環境が整えられれば、また違った雰囲気の庭に感じるのではないでしょうか。