浄妙寺 |
浄妙寺は源頼朝の忠臣、足利義兼が文治4年(1188年)に創建し、初めは極楽寺と称しました。開山は退耕行勇律師で、当初は密教系の寺院でしたが、月峯了然が住職になってから禅刹に改められ、同時に浄妙寺と改名しました。中興開基は足利尊氏の父 貞氏で、没後、ここに葬られました。
室町時代は境内に23もの塔頭を持つ大寺院でしたが、現在は総門、本堂、客殿、庫裡が残っているだけです。また、本堂の後ろにある鎌足稲荷神社は、鎌倉の地名の由来になったと言われています。
天正年間(1500年代)に僧が一同に茶を喫した喜泉庵を、平成3年(1991年)復興し、枯山水庭園を鑑賞しながら抹茶を堪能することができます。
平成の初めに枯山水庭園を造った、鎌倉の浄妙寺に行ってきました。
門をくぐると本堂まで一直線の延段があり、延段の両脇にセンスのよい植栽があります。本堂の前は園路がクロスした芝庭となっており、寺院としてはモダンなつくりになっています。
本堂の上は、庭と言うよりガーデンと呼んだほうがいいような明るく踊るような園路があり、目を楽しませてくれます。また、枯山水庭園をもつ茶堂 喜泉庵は、一転して強烈な和のたたずまいを醸し出しており、静寂、侘び寂びの空間と心を調和させてくれます。
また、寺院の上には「石窯ガーデンテラス」という古い洋館を改装したカフェ&レストランがあり、女性には人気の場所となっています。さまざまな顔を持つ場所ですね。