皇居東御苑 二の丸庭園 |
江戸城二の丸は、将軍の別邸やお世継ぎの御殿が建てられていた場所で、御茶屋や泉水も造られていましたが、基本的には本丸御殿を簡略化して造られていました。
寛永13年(1636年)に竣工した二の丸御殿の平面図 「二之丸指図」を見ると、いまの二の丸雑木林あたりに御殿が建てられており、小堀遠州作といわれる庭園の池水は現在とほぼ同じ場所にあります。
慶応3年(1867年) 二の丸の御殿が消失した後、ほとんど顧みられませんでしたが、昭和35年(1960年)の閣議決定で皇居東地区の旧江戸城本丸、二の丸及び三の丸の一部を皇居付属庭園として整備することになり、昭和43年(1968年)に竣工、一般公開されました。二の丸庭園は、9代将軍家重時代の庭絵図面をもとに回遊式庭園として復元されました。
皇居内にある皇居東御苑 二の丸庭園に行ってきました。
長年、関東近郊に住んでいましたが、皇居に入るのは初めてでした。身体チェックなど厳しいかな? 不審者と思われないかな? と少しドキドキしながら入っていきましたが、まったくそのようなチェックはありませんでした。ただ、入口で番号札を渡され、帰るときに返却するので、出入りの管理はされています。
中に入ると、立派な門と巨大な石垣に圧倒されます。こんな巨大な石をどうやって積んでいったのか? 人間の力の偉大さに感動させられます。
小堀遠州作といわれている二の丸庭園は、訪れた時期が冬ということもあり閑散としていましたが、菖蒲田に多種の菖蒲が植えられており、5~6月は多くの人で賑わっていそうです。二の丸庭園自体はそんなに広くはありませんが、東御苑自体が非常に広大で、二の丸庭園にたどり着くまで遠く、時間が掛かります。さらに本丸までいくと夏季にはちょっといやになる距離なので、見学に行くときは覚悟していったほうがいいですよ。