光前寺庭園 |
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光前寺は、平安初期 慈覚大師の法弟 本聖上人が開きました。庭園は、鎌倉時代に造られたと考えられている本堂前庭園と、江戸初期に造られた本坊客殿奥庭園の2ヶ所あります。本堂前庭園はその意匠から、寺院庭園ではなく、武家書院のための庭園ではなかったかと推測されています。この庭園は池泉回遊式で、龍門瀑の様式を表し、高さ約3mの滝石組が素晴らしく、鯉魚石に躍動感があります。
本坊客殿奥の庭園は、池泉観賞式で前面に池があり、奥は自然の傾斜を築山にみなし、巨石を積んで3ヶ所に滝石組を造っています。一説には、阿弥陀仏の極楽浄土より来迎の姿を現した極楽浄土の庭園ともいわれています。国指定名勝
今回の探訪は失敗しました・・・
光前寺には2ヶ所庭園があることを知らず、拝観料の掛る江戸時代の庭園は見学しましたが、本堂前の龍門瀑がある庭園は知らずに見逃してしましました。ここは極めて珍しい蘭渓道隆式の龍門瀑があり、鯉魚石の躍動感が素晴らしい・・・ らしい庭園だったみたいですが、見逃してしまいました。残念。
本坊客殿奥の庭園は、山畔を利用した池泉観賞式庭園で、縁から見ているとその落ち着いた雰囲気に、いつまで見ていても飽きません。また、この寺院には霊犬早太郎伝説があります。今から700年程前、怪物(老ヒヒ)を退治したことにより、不動明王の化身として災難除、厄除の霊犬となり、広く信仰をあつめています。