勝連城 |
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勝連城の築城は、はっきりしたことはわかっていませんが、出土品から12~13世紀に築城されたものと考えられています。
城は四方に眺望のきく比較的傾斜の急な孤立丘を取り込んで築かれており、外敵をいち早く確認できることや、南側に良港を控えていることなど、極めて良好な立地条件を備えています。初代城主は英祖王系・大成王の五男であろうといわれています。城は珊瑚質石灰岩の切石で作られた4つの曲輪からなり、一の曲輪には瓦葺の建物や、アーチ式の門が、二の曲輪には東西14.5m、南北17mの舎殿跡が、三の曲輪には儀式を行う場所があったと考えられています。また四の曲輪には南西側に南風原御門、北東側に西原御門がありました。
勝連城で有名なのは、10代城主阿麻和利です。一説によると、北谷間切屋良(現在の嘉手納町)で生誕し、子供のころは身体が虚弱で山に捨てられました。これにより、一人で生きていく知恵を身に付けたといわれています。後に、勝連に流れ着き、やがて計略を立て勝連の按司まで上りつめました。若くして勝連の按司となった阿麻和利は、海外貿易によって力を付け、王権奪取をめざし、中城の土岐の国王の重臣 護佐丸を計略によって滅ぼしました。さらに国王の居城である首里城を攻めましたが、これに失敗し滅びました。これにより、首里城を中心とした中山の王権はいちだんと安定していきました。国指定史跡。世界遺産。
ここは何といっても無料で見学できるのはいいです。無料でも場内はきれいに整備されており、有料のところより気持ち良く見学することができます。資料館も併設されており、運営しているうるま市に感謝したい気持ちでいっぱいです。城は高台に築かれているため、資料館に車を止めて徒歩で登っていかなくてはならないので、足の不自由な人には少し辛いかもしれません。
上まで登ると、太平洋を望むことができ、最高の景色を眺めることがでします。石垣の上に登ってみましたが、風が強いので少し怖かったですね。