中村家住宅 |
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中村家の先祖 賀氏は、約500年前に護佐丸が読谷から中城に城を移したのを期に一緒に移ってきました。その後、護佐丸が勝連城主の阿麻和利に滅ぼされてしまうと中村家の先祖も離散してしまいましたが、1720年頃になってから再興し、地頭職に任ぜられました。
現在の建物は18世紀中頃に建てられたと推定され、鎌倉・室町時代の日本建築様式ですが、特殊な手法が加えられている独特な建物となっています。また、家屋は士族形式ですが、農家家屋に付随する高倉、納屋、畜舎等が隣接しており、沖縄住居の特色を全て備えています。屋敷は、南向きの緩い傾斜地を切り開いて建てられており、東、南、西を琉球石灰岩の石垣で囲い、その内側に防風林の役目を果たしている福木を植え、台風に備えています。 国指定重要文化財。
沖縄で一番おすすめの見学場所です。
整然と積まれた琉球石灰岩の塀の中に入ると、家屋、高倉、豚舎などがあり、狭くもなく、広くもなくちょうどよい広さの敷地です。ここの見どころはなんといっても屋根の高さにある空中庭園です。敷地の周囲が1段高くなっており、池泉回遊式ならず家屋回遊式庭園といったところでしょうか。植栽のくっきりとした緑と、屋根の紅い琉球瓦の鮮やかな色彩が眼に飛び込んできて、心が高ぶってくるようです。
また、屋根の上のシーサーは沖縄特集のテレビ、雑誌によく登場しますので、沖縄で1番知られたシーサーといっても過言ではないと思いますよ。