樹木の性質

樹木の性質

常緑樹と落葉樹

一般的に葉の寿命が6~8ヶ月程度で、秋に一斉に落葉するのが落葉樹、葉の寿命が1年を超え、緑葉のまま越冬するのが常緑樹になります。常緑樹は落葉しないように見えますが、春や秋に落葉し、春に延びた茎につく新しい葉と入れ替わります。落葉樹は冬に強く、常緑樹は弱い傾向があるので、植える場合は、その地域にあった樹種を選ぶのが肝要です。

落葉のしくみは、葉の養分が茎へ流れていき、葉緑素(クロロフィル)が分解して緑色が無くなります。同時にコルク質の離層帯が葉柄の基部にできます。離層帯は「離層」という細胞の集まりで、次第に酵素のはたらきでこの離層の結びつきが弱くなり、木部維管束が切断されてしまします。そうなると、葉に根からの水分が供給されなくなりついには落葉してしまいます。



樹木の一年

春は枝葉の萌芽展葉により、重点的に貯蔵エネルギーを使う時期です。この時期に剪定するとすぐに萌芽するため、無駄が多くなります。

夏から秋は、光合成をしながら伸長し、7月に葉の数が足りないと土用芽が発生することがあります。晩夏からは来年に向けて、糖分貯蔵を始めます。

冬は休眠期で、枝には秋に貯蔵した糖分が貯えられています。したがって、無用な剪定は貯蔵分を捨てていることになり、春の発芽に影響を及ぼします。また、樹種によって違いはありますが、冬期にある程度低温に当たらないと発芽が悪くなります。



芽と不定芽

定芽とは頂芽と、葉の付け根についている側芽で、不定芽とは傷口付近などに出来る、応急処置的な芽です。 側芽は、自分の所属している葉に向かって新芽を出すので、容易に新芽の向きを知ることができます。



頂芽優勢

植物の成長には植物ホルモンが重要な役割をしています。植物ホルモンには、オーキシン、ジベレリン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチレンの5種類がよく知られており、何種類かの植物ホルモンが相互作用していることが多いです。

このうち、成長ホルモンと呼ばれているのがオーキシンです。芽にはオーキシンをつくる性質があり、合成されると茎を移動し、自分の芽より下の位置の芽の生育を抑える作用をもっています。このため、頂芽にはどこからもオーキシンが作用しないために一番強い生育をみせます。この作用を頂芽優勢と言います。

また、オーキシンの効果は、立ち枝に強く、水平から下がり枝になるほど弱くなる傾向があります。剪定や自然災害で頂芽が失せると、傷に一番近い場所の芽がオーキシンから解放されるので、さっそく芽をだすことになります。



萌芽の強弱

木の枝は、幹に近い部分で剪定するほど強く萌芽する特徴があります。



地上部と地下部の関係

樹木は葉で合成した糖分で根を伸長し、根から吸収した水分や養分を地上分に送り枝葉で活かすので、そのどちらかが傷つくとバランスが崩れてしまいます。

このため、強剪定を行うと、その分の養分が根に届かなくなりますし、道路工事などで根を切断してしまいますと、地上部へ傷んだ根が養水分を送れなくなるので、樹木全体が衰弱しやすくなります。ですから寸胴切りや大枝下しでは、樹木の寿命を大幅に縮める危険性があるので注意が必要です。



栄養成長と生殖成長

植物が種子から芽生えて、花や実をつけるまでの生育期間を栄養成長期間と呼びます。やがて木が成熟すると、春などの時期だけ栄養成長をし、花芽分化の時期を境にして栄養成長を休み、生殖成長に切り替えるようになります。しかし、移植や強剪定など植物の環境が大きく変わると、体の組織づくり(栄養成長)に再び専念し、十分な体力(枝葉)が回復するまでは花実をつけるのを休みます。



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