座喜味城 |
座喜味城(ざきみぐすく)は、築城家として名高い護佐丸(ごさまる)が、15世紀初期に築いた城といわれています。 護佐丸は中山王の尚巴志(しょうはし)と共に、北山や南山と戦いそれを滅ぼし、琉球王国の統一に大いに活躍した武将です。 護佐丸は当初、座喜味城より北東4kmにある山田城(やまだぐすく)に居城していましたが、滅びた北山の旧勢力を見張る目的で座喜味城を築城したと言われています。
第二次世界大戦では日本軍の高射砲陣地が築かれ、戦後はアメリカ軍のレーダー基地が建設されましたが、1972年の沖縄本土復帰後、国の史跡に指定され整備事業が始まり、翌年に返還されました。整備事業と同時に遺構発掘調査が行われ、中国の青磁、陶器が出土しました。また、一の郭北側に間口16.58m、奥行14.94mの石組みが、南側に柱穴群が発見されたことから、一の郭に2つの建築物があったと推定されています。
城の構造は、石灰岩の切石積で石垣を築き、2つの郭からなる連郭式で、城郭内の面積は4,012.51㎡となっています。また、一の郭と二の郭にアーチ門が造られており、現存する沖縄最古のアーチ門と考えられています。
築城の名手、護佐丸が築いた座喜味城に行ってきました。
入口からスロープを上っていくと石灰岩の石垣とアーチ門が目に入ります。何とも言えない曲線が美しく、そして落ち着いた感じを出していました。一の郭まで上がると、建物跡があり、石垣に登ってみると残波岬まで見渡すことができます。
城壁と景色、そして海風が楽しめる場所です。