城之越遺跡

城之越遺跡

歴史

平成3年(1991年)に発見され、古墳時代(4世紀頃)から鎌倉時代(14世紀頃)にかけての遺跡と考えられています。古墳時代前期(4世紀中頃)につくられた大溝には、3ヶ所の湧水があり、側面には貼石が、要所に立石が据えられています。この大溝から祭祀に用いられたと考えられる飾弓、剣形、刀形などの木製品が出土したので、井泉から湧き出る水を、有力者が祭祀の対象としていたのではないかと、推測されています。また、大溝の形は庭園の要素である貼石、立石などが含まれているため、庭園技術の始まりを表す遺構としての評価されています。 国名勝、史跡 4362㎡


住所・連絡先

住所
電話番号
交通
ホームページ
三重県伊賀市比土字城之越47274番地
0595-36-0055
近鉄伊賀線 比土駅下車 徒歩5分
http://www.city.iga.lg.jp/ctg/22110/22110.html

感想

開館時間は午前9時からなのですが、少し早く到着すると、係員の方が親切にも城之越学習館という展示室に入れてくれ、そしてお茶までご馳走してくれました。見知らぬ地でこの様な親切や、訪れている人との何気ない会話を楽しむことは、各地の庭園を巡っている醍醐味でもありますね。

園内に入ると、普通の公園と間違うような広い芝生の広場、「まつりの広場」が一面に開け、右手に建物の柱跡である「大型掘立柱建物跡」があります。奥に進んでいくと、古墳時代の庭園遺構「大溝」がある「聖なる泉の広場」となります。

大溝はY字形をしており、3ヶ所の井泉から水が湧き出る何か不思議な泉です。貼石や立石があり、たしかに日本庭園の礎となったような感もありますが、ここから庭園技法が全国に伝播していったのかは疑問もあります。また、この大溝から古代の木の花粉や種子が発見されており、ここに植えられている樹木の一部はこれを参考にされています。

ここは古代の発掘された遺跡を見て、調査結果を学習館で勉強する場所です。庭園を散策して楽しむような気持ちで来るとがっかりするでしょうね。


写真(クリックすると拡大します)


城之越遺跡 城之越遺跡 城之越遺跡

入口

城之越学習館

大型掘立柱建物跡

城之越遺跡 城之越遺跡 城之越遺跡

まつりの広場

大溝

大溝

城之越遺跡 城之越遺跡 城之越遺跡

大溝

井泉

種子を分析して植えたクヌギ

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岡山 太陽のそばの果樹園
〒716-1131
岡山県加賀郡吉備中央町上竹688-2

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